対象バージョン
このページは2026年6月21日時点のStashLogのAPKGテンプレートを基準にしています。画面上の設定やカードテンプレートは今後のアップデートで変わる場合があります。
まず知っておきたいこと
StashLogでは、Words(単語)・Lines(文)・Stories(物語)をAnkiパッケージ(.apkg)として出力できます。基本設定はStashLogのエクスポート画面で選べるため、通常はCard Variantを手入力する必要はありません。
より細かく調整したい場合は、Ankiのブラウザで対象ノートを開き、Card Variantフィールドを編集します。値は「モード名」と「名前:値」形式のフラグを半角スペースで並べます。
| 種類 | Card Variantの例 | 主な用途 |
|---|---|---|
| Words | word image:on example:random autoplay:both | 出題モード、画像、例文、音声を制御 |
| 台湾華語Words | word image:on example:random autoplay:both tone:on pron:both | Words共通設定に声調色と発音表記を追加 |
| Lines | lang:en autoplay:en cue:random:3 prompt:on direction:t2j | 出題方向、問題文、ヒント、音声の自動再生を制御 |
| 台湾華語Stories | pron:both | ピンイン・注音の初期表示を制御 |
区切り方に注意
各項目は半角スペースで区切ります。全角スペースや「image = on」のような書き方は使わず、「image:on」と記述してください。
Words:エクスポート画面で選べる設定
ノートタイプ:RichとBasic
| 設定 | 特徴 | カードタイプの選び方 |
|---|---|---|
| Rich | 語義・複数例文・画像・音声などをまとめて保持する高機能版 | エクスポート時に1種類を選択。あとからCard Variantを書き換え可能 |
| Basic | フィールド構成が単純で、Anki上でカスタマイズしやすい版 | 複数のカードタイプを同時選択可能。選んだタイプごとにカードを作成 |
ノートタイプはStashLogのSettings → Anki note typeで変更します。Richでは1つのテンプレートがCard Variantを読んで表示を切り替え、Basicでは選択したカードタイプごとに専用テンプレートを使います。
Wordsのカードモード
| 値 | 表面の出題 | 答え・用途 |
|---|---|---|
| word | 見出し語 | 意味を思い出す基本カード |
| meaning | 日本語の意味 | 学習言語の見出し語を思い出す逆向きカード |
| definition | 英語または学習言語の定義 | 定義から見出し語を当てるカード |
| sentence | 例文 | 訳・見出し語・意味を確認する文脈カード |
| cloze | 対象語を隠した例文 | 文脈に合う語を穴埋めするカード |
| audio | 見出し語の音声を中心に出題 | 聞こえた語や意味を答えるリスニングカード |
audio_sentenceについて
テンプレートはaudio_sentence(例文音声を聞いて答えるモード)も解釈できますが、現在のAPKGエクスポート画面とバックエンドの選択肢には含まれていません。通常利用では上記6種類を使ってください。
imageフラグ:画像の表示方法
| 値 | 効果 | エクスポート画面の表記 |
|---|---|---|
| image:on | 表面・裏面の両方に画像を通常表示 | Both sides |
| image:back | 表面では画像をぼかして表示し、裏面では通常表示 | Back only |
| image:off | 表面・裏面とも画像を非表示 | Off |
画像を答えのヒントにしたくない場合
image:backを使うと、表面では画像の存在と位置だけを残しつつ内容をぼかし、答えを表示したあとに鮮明な画像を確認できます。完全に隠したい場合はimage:offを使います。
exampleフラグ:例文・語義の選び方
| 値 | 効果 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| example:random | 複数候補から例文または語義をランダムに選択。同じ表裏では同じ候補を維持 | 復習ごとに文脈を変えたい |
| example:fixed | 先頭の例文または語義を固定表示 | 毎回同じ代表例で覚えたい |
この差が最も活きるのは、複数の語義・例文を保持できるRichです。Basicは現在、代表となる最初の例文を1件だけフィールドへ出力するため、exampleの違いが表れないことがあります。
autoplayフラグ:音声の自動再生
| 値 | 効果 |
|---|---|
| autoplay:off | 自動再生しない。カード内の語・文をタップすると再生可能 |
| autoplay:en | 学習言語側の音声を自動再生 |
| autoplay:ja | 日本語の意味音声を自動再生 |
| autoplay:both | モードに応じて学習言語と日本語の音声を再生 |
enという名前について
autoplay:enの「en」は互換性のために残っている名称です。台湾華語デッキでは英語ではなく、台湾華語側の音声を意味します。audioモードは出題の性質上、学習言語音声が優先して再生されます。
台湾華語Words専用:pronとtone
| 値 | 効果 |
|---|---|
| pron:both | ピンインと注音を両方表示 |
| pron:pinyin | ピンインのみ表示 |
| pron:zhuyin | 注音のみ表示 |
| tone:on | 注音の声調情報を使って漢字を声調別に色分け |
| tone:off | 漢字の声調カラーを無効化 |
発音表記の初期値はStashLogのSettings → Anki pronunciationで、Pinyin + Zhuyin・Pinyin・Zhuyinから選択できます。現在の台湾華語Wordsエクスポートはtone:onを自動設定します。色分けが不要ならAnki上でtone:offへ変更できます。
Wordsで自動生成される値の例
| 条件 | Card Variant |
|---|---|
| 英語・Word・画像を両面表示 | word image:on example:random autoplay:both |
| 英語・Cloze・画像を裏面中心に表示 | cloze image:back example:random autoplay:both |
| 台湾華語・Word・注音のみ | word image:on example:random autoplay:both tone:on pron:zhuyin |
Lines:文カードの設定
Linesは、保存した英語または台湾華語の文と日本語訳を使うカードです。Card Variantには言語識別用の値と、出題方向・問題文・ヒント(Cue)・音声の自動再生を決めるフラグが入ります。
| 値 | 効果 | 画面から設定 |
|---|---|---|
| lang:en | 英語Lines用の識別トークン。現在のテンプレート表示を直接切り替える用途ではない | 学習言語から自動設定 |
| lang:zh-TW | 台湾華語Lines用の識別トークン。現在のテンプレート表示を直接切り替える用途ではない | 学習言語から自動設定 |
| direction:t2j | 学習言語の文を見て、日本語訳を答える | 出題方向で選択可能 |
| direction:j2t | 日本語訳を見て、学習言語の文を答える | 出題方向で選択可能 |
| prompt:on | 表面に出題文を表示 | 出題文の表示をオン |
| prompt:off | 表面の出題文を隠し、画像や音声を中心に出題 | 出題文の表示をオフ |
| autoplay:off | 自動再生しない。文をタップすると再生可能 | 音声の自動再生で選択 |
| autoplay:en | 学習言語(英語/台湾華語)の文音声を自動再生(既定) | 音声の自動再生で選択 |
| autoplay:ja | 日本語訳の音声を自動再生 | 音声の自動再生で選択 |
| autoplay:both | その面に見えている学習言語→日本語の順で連続再生 | 音声の自動再生で選択 |
| cue:off | ヒントタグを表示しない | ヒントで「表示しない」 |
| cue:random:N | t2j時に対象文からランダムなN語(字)をヒント表示。復習ごとに変わる(既定 cue:random:3) | ヒントで「ランダム」+表示数 |
| cue:fix:N | 対象文をシードに乱数固定し、毎回同じN語(字)をヒント表示 | ヒントで「固定」+表示数 |
| cue:pick:1,3,5 | 1始まりのインデックスで表示語(字)を明示指定(英語=空白区切りの何番目の単語/台湾華語=何番目の文字) | Anki上でCard Variantを直接編集 |
cueはj2tでは表示されません
ヒントタグが表示されるのはdirection:t2jのときだけです。direction:j2tでは日本語から学習言語を組み立てるため、現在のテンプレートはcueを表示しません。
cueの記述ルール(fix / random / pick)
表示数Nはcue:random / cue:fixのときだけ指定できます(既定は3)。cue:pickはインデックスの個数で表示数が決まるため、別途Nは指定しません。なお旧仕様のcue:onは、互換のためcue:random:3として扱われます。
autoplayはネタバレしません
autoplayは、その面に表示されているテキストの音声だけを再生します。たとえばt2jの表面(学習言語の文だけが見える面)では日本語訳音声は流れず、裏面では設定に応じて学習言語→日本語の順に再生されます。日本語音声は常に同梱されるので、あとからAnki側でautoplay:jaやautoplay:bothに変更しても再生できます。
Linesの設定例
| 学習方法 | Card Variant |
|---|---|
| 英文を読んで日本語訳を答える | lang:en autoplay:en cue:random:3 prompt:on direction:t2j |
| 毎回同じ2語だけヒントにして覚える | lang:en autoplay:en cue:fix:2 prompt:on direction:t2j |
| 1・3番目の単語だけをヒントに固定する | lang:en autoplay:off cue:pick:1,3 prompt:on direction:t2j |
| 音声・画像だけで英文を思い出す | lang:en autoplay:off cue:off prompt:off direction:j2t |
| 台湾華語文を読み、ヒントなしで音声付きで訳す | lang:zh-TW autoplay:en cue:off prompt:on direction:t2j |
Stories:物語カードの設定
Storiesは、複数段落の本文、音声、画像を1つのカードにまとめます。表面では本文を読み・聞き、裏面では日本語訳やRetellings(言い換え表現)を確認できます。
英語Stories
英語StoriesではCard Variantフィールド自体はありますが、現在は表示制御に使っていません。空欄のままで問題ありません。画像の同梱などはエクスポート設定と元データに基づいて処理されます。
台湾華語Stories
| 値 | 初期表示 |
|---|---|
| pron:both | ピンインと注音を両方表示 |
| pron:pinyin | ピンインのみ表示 |
| pron:zhuyin | 注音のみ表示 |
| 空欄 | pron:bothとして扱い、両方表示 |
台湾華語StoriesのAPKGは通常、pron:bothで生成されます。カード上部の「拼音」「注音」ボタンでも、その場で各表記の表示・非表示を切り替えられます。Card Variantはカードを開いたときの初期状態を決める設定です。
Card Variant以外の主なエクスポート設定
| 設定 | 対象 | 効果 |
|---|---|---|
| APKG | Words・Lines・Stories | Ankiへ直接インポートできるデッキとメディアを1ファイルにまとめる |
| CSV + media ZIP | Words・Lines | CSVと音声・画像をZIPで出力し、Anki側でインポート方法を調整できる |
| Generate missing images | Words・Lines | 画像がない項目にAI画像を生成してエクスポートへ含める |
| Generate images for all senses | Words | 画像がない語義にも画像を生成する |
| Custom deck name | Words・Lines・Stories | Settingsで言語別・種類別の出力先デッキ名を指定する |
画像生成とimageフラグは別の設定
Generate missing imagesは画像ファイルを作成・同梱する設定、image:on/back/offは同梱済み画像をカード上でどう見せるかという設定です。画像が同梱されていなければ、image:onでも画像は表示されません。
AnkiでCard Variantを変更する方法
- 1Ankiで対象デッキを開き、「ブラウザ」から変更したいノートを選びます。
- 2フィールド一覧にある「Card Variant」を探します。
- 3既存の値を確認し、モード名または必要なフラグだけを書き換えます。
- 4編集画面を閉じてカードをプレビューし、表面・裏面・音声の動作を確認します。
一度に1項目ずつ変更
表示がおかしくなったときに原因を特定しやすいよう、まずimage、次にautoplayというように、1つずつ変更してプレビューするのがおすすめです。
目的別のおすすめ設定
| 目的 | おすすめ |
|---|---|
| まず単語と意味を覚える | Words: word image:on example:fixed autoplay:en |
| 文脈を変えながら定着させる | Words Rich: sentence image:on example:random autoplay:en |
| 聞き取りを優先する | Words: audio image:off example:fixed autoplay:en |
| 日本語から英文・台湾華語文を作る | Lines: autoplay:ja cue:off prompt:on direction:j2t |
| 音声だけで文を再現する | Lines: autoplay:ja cue:off prompt:off direction:j2t |
| 台湾華語を注音中心で学ぶ | Words: pron:zhuyin tone:on / Stories: pron:zhuyin |
迷った場合は、StashLogが出力時に設定する既定値のままで始めてください。学習中に「画像が答えを見せすぎる」「日本語から言えない」「ピンインを見ない練習をしたい」と感じた時点で、該当フラグだけを変えるのが最も簡単です。
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この記事で紹介した注音の単語を、そのままAnkiにエクスポートしよう
繁体字・注音・日本語訳・音声付きのAnkiデッキをワンタップで生成。ピンインなしの台湾式カードで定着率が大幅アップ。