TOCFL Level 2 相当CEFR A2 目安StashLogの目安・公式認定ではありません

動作完了の「了」

動詞のすぐ後に置く「了」は、過去形ではありません。その行為が一区切り起きたと伝える印です。数量つきの目的語と組み合わせる形と、文末の了との違いを、図と短い練習で確かめます。

結論と使い分けの判断

動詞のすぐ後に置く了は、その行為が一区切り起きたと伝える印です。過去だから付けるのではなく、行為が実行されたから付けます。数量つきの目的語と組み合わせると、それだけで言い切れる文になります。対象を全部やり遂げたとは言っていません。

何が変わったかを選ぶ

動作の前

還沒吃

動作をやり終えた

吃了兩個蘋果

スライダーを右へ動かすか「今へ」を押すと、変わり目を越えた言い方が出ます。

ここでの了は、状態が変わったことではなく、動詞のすぐ後で行為が一区切り起きたことを伝える印です。対象を全部やり遂げたとは言っていません。


1つまずき

日本語話者が間違いやすいポイント

目的語を「量」なしで置いてしまう

動詞のすぐ後の了に続けて、量や特定を示さない裸の名詞だけを置くと、まだ続きがあるように聞こえます。台湾華語では、数量詞や那/這などを添えて「何を・どれだけ」を言い切るのが自然です。ただし、後ろに別の動作が続く文(我吃了飯就出門。など)では、裸の名詞でも自然に聞こえます。

比較で理解

言わない形

我吃了蘋果。

量が示されていないので、単独の文としては「それから…」と続きを期待させる言い方に聞こえます。

言える形

我吃了兩個蘋果。

「兩個」で量がはっきりすると、それだけで完結した報告になります。

「動作をやり切った」まで言ったと思ってしまう

動詞のすぐ後の了は、その行為が一回、区切りとして起きたことを伝えるだけです。対象を最後までやり終えたかどうかは、また別の話です。「全部やり終えた」まで言い切りたいときは、完のような結果補語を動詞に足します(結果補語は別のページで扱います)。

比較で理解

了だけ(行為が起きた)

我看了那本書。

あの本を読むという行為が起きたことだけを伝えます。最後まで読み終えたかどうかは、この文だけでは分かりません。

了+結果補語(最後までやり終えた)

我看完了那本書。

完(読み終える)を足すと、最後までやり終えたという結果まで言い切ります。

文末の了と混同してしまう

了は置く場所で役目が変わります。文末に置く了は、以前と違う新しい状態になったことを知らせます。動詞のすぐ後に置く了は、その動作が一区切り起きたことを伝えます。我看書了。と我看了那本書。は同じ字が並んでいても、了の位置が違うので意味が違います。

比較で理解

文末の了(状態変化)

我看書了。

「本を読むことにした/読む状態に入った」という新しい状態の報告です。状態変化の了については別のページで扱います。

動詞直後の了(動作完了、このページ)

我看了那本書。

「あの本を読んだ」という、動作が一区切り起きたことの報告です。これがこのページで扱う了です。

2ルール

形を確認する

動詞 + 了 + 数量つきの目的語

動詞のすぐ後に了を置き、その後ろに「いくつ・どれだけ」を数量詞で示した目的語を続けます。数量が示されると、それだけで完結した報告になります。

基本の型

主語 + 動詞 + 了 + 数量詞 + 目的語

目的語が「特定できるもの」でも成立する

那本書のように、話し手と聞き手のあいだでどれを指すか決まっている目的語も、数量詞と同じように文を言い切れる形にします。

基本の型

主語 + 動詞 + 了 + 那/這 + 目的語

行為の一区切りであり、対象の完了ではない

動詞+了は、その行為が一回、実行されたことを伝えます。対象を最後までやり遂げたかどうかは、結果補語(完・好など)が別に担う役目です。了だけではそこまで判断できません。

否定文では了が消える

動詞のすぐ後の了は、沒(有)で否定する文には現れません。沒吃飯。のように、了なしで否定します。

基本の型

主語 + 沒(有) + 動詞 + 目的語

3見分ける

使い分けを確認する

量を示すか、ぼかすか

比較で理解

  • 我吃了蘋果。ㄨㄛˇ ㄔ ˙ㄌㄜ ㄆㄧㄥˊ ㄍㄨㄛˇ。

    私はりんごを食べました(それから…)。

    量が示されていないので、単独の文としては続きを期待させる言い方に聞こえる。

  • 我吃了兩個蘋果。ㄨㄛˇ ㄔ ˙ㄌㄜ ㄌㄧㄤˇ ㄍㄜ˙ ㄆㄧㄥˊ ㄍㄨㄛˇ。

    私はりんごを2個食べました。

    「兩個」で量が示され、それだけで完結した報告になる。

まとめ違いは「兩個」があるかどうかだけです。量が入ると、それだけで完結した報告になります。量がないと、続きを期待させる言い方に聞こえます。

文末の了と、動詞直後の了

比較で理解

  • 我看書了。ㄨㄛˇ ㄎㄢˋ ㄕㄨ ˙ㄌㄜ。

    私は本を読むことにしました。

    これは文末の了(状態変化)。動詞のすぐ後ではなく、文の最後に了がある。

  • 我看了那本書。ㄨㄛˇ ㄎㄢˋ ˙ㄌㄜ ㄋㄚˋ ㄅㄣˇ ㄕㄨ。

    私はあの本を読みました。

    那本で対象が特定されているので、量詞がなくても言い切れる。

まとめ同じ了でも位置で役目が変わります。文末なら状態変化、動詞のすぐ後ならこのページの動作完了です。

行為が起きたことと、最後までやり終えたこと

比較で理解

  • 我看了那本書。ㄨㄛˇ ㄎㄢˋ ˙ㄌㄜ ㄋㄚˋ ㄅㄣˇ ㄕㄨ。

    私はあの本を読みました。

    那本で対象が特定されているので、量詞がなくても言い切れる。

  • 我看完了那本書。ㄨㄛˇ ㄎㄢˋ ㄨㄢˊ ˙ㄌㄜ ㄋㄚˋ ㄅㄣˇ ㄕㄨ。

    私はあの本を読み終えました。

    完(結果補語)が加わって、初めて「最後までやり終えた」と言える。了だけではそこまで言っていない。

まとめ了だけでは「その行為をした」までしか言えません。完(結果補語)を足して初めて「最後までやり終えた」と言えます。

手を動かす

ミニ練習

問1 / 3選ぶ

  1. 友達に、りんごを何個食べたか聞かれました。2個食べたことをはっきり伝えたい場面です。

    この場面で言うのはどれですか。

用例

例文

  • 我吃了蘋果。ㄨㄛˇ ㄔ ˙ㄌㄜ ㄆㄧㄥˊ ㄍㄨㄛˇ。

    私はりんごを食べました(それから…)。

    量が示されていないので、単独の文としては続きを期待させる言い方に聞こえる。

  • 我吃了兩個蘋果。ㄨㄛˇ ㄔ ˙ㄌㄜ ㄌㄧㄤˇ ㄍㄜ˙ ㄆㄧㄥˊ ㄍㄨㄛˇ。

    私はりんごを2個食べました。

    「兩個」で量が示され、それだけで完結した報告になる。

  • 我買了一本書。ㄨㄛˇ ㄇㄞˇ ˙ㄌㄜ ㄧˋ ㄅㄣˇ ㄕㄨ。

    私は本を1冊買いました。

    買うという行為が、一冊分、実行されたと伝える。

現地の感覚

台湾での使い方

後ろに動作が続くときは裸の目的語でも自然

我吃了飯就出門。(ご飯を食べてから出かけた)のように、了の後に別の動作が続く文では、目的語が裸のままでも自然に聞こえます。単独の文で言い切るときと、後ろに続きがあるときとでは、求められる形が変わります。

「もうやった?」の確認によく使う

吃了嗎?/看了嗎?のように、了をつけた疑問文で「もうやった?」と確認するのは、台湾の日常会話でとてもよく使われます。

次の一歩

続けて練習する

Shunkanでは、この文法だけを取り出して練習します。文法ジャーニーの進み方は変わりません。